アスベスト被害からの救済

被害根絶への団結

弁護士 阿部 泰

 平成17年当時、連日のようにテレビや新聞でクボタショックの報道がなされ、アスベストに対する国民の関心も高かったと思います。私がアスベストの被害を知ったのもクボタショックの報道でした。ですが、時が経つにつれ、アスベストの報道もほとんどなくなりアスベストに対する国民の関心も薄れてきたように思います。

 現在、アスベスト建材の使用は禁止されましたが、アスベストを原因とする病気の潜伏期間は長く、数十年後に肺がん等を発症する場合もあるので、被害者はこの先も増えることが予想されます。しかも、その被害は深刻です。

 このようなアスベストの被害は、国の被害防止策が不完全であったことから拡大したものでもあり、国の責任は問われるべきものと思います。そうであるにもかかわらず、平成23年8月に大阪高等裁判所で国の責任を否定する判決が出ました。これは不当な判決です。今後このような判決がなされないようにするため、アスベストの被害を多くの人に伝え、裁判所ひいては国の認識を改めさせる必要があると思います。

 そのために、弁護士、被害者等が団結してアスベスト被害からの救済、被害根絶に向けて取り組んでいく必要があります。

 私も、被害者の方々のお役に立てるように活動していきたいと思います。

この記事を書いた人

私たちは、アスベスト被害者を救済し、アスベスト被害を根絶するために、「北海道アスベスト被害者支援弁護団」を設立し、建設アスベスト訴訟の提起など、被害者の救済に取り組んでいます。現在、北海道内の多数の弁護士が当弁護団に参加しています。

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