原告ご本人の尋問を終えて

原告ご本人の尋問を終えて

弁護士 神保 大地

先日、アスベストを原因とする疾病にり患され、今回、原告として訴訟を闘っておられる方の、裁判所での尋問があり、弁護団2名で担当させていただきました。

 尋問では、これまでにご本人が経験された事実をお話しいただきました。どのような建物の建築・改築・解体に従事されたのか、具体的にはどこの現場だったのか、どのような道具を使って施工していたのか、どれほどの粉じんが舞っていたのかなどなど。

 当時、アスベストは数多くの建材に使われており、建設作業従事者のみなさんは、毎日のようにアスベスト粉じんを吸ってしまっていました。そのアスベストは、国際的には危険性が指摘されていたものでしたが、多くの日本企業はアスベスト含有建材の製造販売量をむしろ増加させ、利益を上げていたのです。

 「どこかでまだ発病してくる可能性は十分あるんではないかなと思って、一日一日、不安な毎日を送っている」

 国やメーカーは、何の罪もない原告のみなさんにこのような思いをさせていることを直視していただきたいと強く思いました。

 我々弁護団は、これからも、建設作業に従事されてきた多くのみなさんが、法的に救済されるよう活動を続けていきます。

この記事を書いた人

私たちは、アスベスト被害者を救済し、アスベスト被害を根絶するために、「北海道アスベスト被害者支援弁護団」を設立し、建設アスベスト訴訟の提起など、被害者の救済に取り組んでいます。現在、北海道内の多数の弁護士が当弁護団に参加しています。

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